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シウミンがユノさんから護身術を教わる交換条件に今夜泊りに来る。

前回来た時はどうなったろうと思いだすと

やらしい思い出なので決まりが悪い。

今夜・・・・・・

想像だけで悪い考えが膨らんでしまう前に自分でも色々調べた。

だから今夜で僕とユノさんの行方が決まる気がする。

越えられるのかこの山を

それは神のみぞ知る・・・・・・






そわそわしてもしょうがないので、僕はおもてなしを完璧に近付けるべく

お洒落な惣菜屋で買った文句なくお洒落な料理に

好きか分からないけど、簡単な手料理。


今か今かと焦れてよくやく夕方に玄関のチャイムが鳴って

「はいはーい」なんて言いながらドアを開ける手が自覚してるほどぎこちない。


「お邪魔します」

他人みたいにそう言ってユノさんが入って来た。

すれ違いざま、ふわっと香った香りに鼻がひくつく。

柔軟剤の香りに外の匂いと少しの汗

かけてきたサングラスをTシャツの胸ポケットにかけて「いい匂いがする」とうっすら目を閉じる姿に

僕は分かりやすく見惚れた。


「・・・・・・チャンミン?」


「そうなんです。お腹すきましたよね?

夕食、さ、食べましょ!」

ペースを取り戻したい僕は

聞いてるか分からないユノさんになるべく細かく説明しながら

”心を尽くして用意をしました”と暗に伝えるも

ユノさんは感謝の気持ちはあるものの

テンションはやや低空飛行中のようだ。

僕が用意した食事を食べてる間も

その後一緒に並んで観たいと言っていたお笑いのDVDを見てる間も

なんだか上の空に見える。

「ユノさん、飲み物のおかわりいりますか?」

「え?」

「おかわり、いりますか?」

「あ、あぁ頼む」


コップを持って冷蔵庫を開けながら、歯をきつく噛みしめる。


――全然手を出してこないじゃないかっ


何、僕なんか今日ヘン?

用心深く鏡の中を見る。

クマもない、二重の幅もいい感じ、唇だってカサついてない

シャワー浴びたし臭い訳なんて無い

僕と言う素材としては最善を尽くしている。

むにっと頬を押して笑え、と鏡の中の自分に言う

むすっとするな、黙ってちゃだめだ。


気持ちを切り替えて戻ると

ユノさんはにリラックスしたポーズでリモコンをいじりチャンネルを変えている。

「おかえり」

「はい~」

隣に座った位置、行く前よりかなり近くに座った。

「何か飽きたから他の見よう」

「いいですよ」

「いいのやってないな。

どんなの録画してるの、うわっこれ、旅番組なんて録画するやついるのか?」

「僕です」

「はぁ~」

「意外と面白いんですよ、行った事ない場所に行った気分になれるし」

多少強引だか致し方ない。「した事ない事ができるような気分になるし」

すりっと腕に身体を押し付けてみる。

「へぇ」

このほのめかしにも乗る気はないようだ。

「じゃあ観てみようか。そこまで言うなら」

番組を再生して列車から見え続けるのどかな田園風景に

ユノさんはものの1分であくびをしだした。

あくびを隠した手が着地を間違えて僕の太ももに乗せられて

僕は故意にそれを上から包んだ。

一瞬で手は強張った。

「この番組面白くないな、他の観よう」

「僕はなんでもいいです」

「だって君、全然画面観てないからな。

本当は観ながら眠る為に録画したんだろ?」

からかいながら早送りをして到着地のアンコールワットだけ観ようとしてる。

過程は飛ばして終着地へ

そのせっかちさを僕にも向けてもいいんじゃないかなぁ

この人・・・・・・どれだけ僕を焦らせる気なんだ!?

「あ・・・・・・あついっ」

僕の妙な声にユノさんは顔をしかめた。

「あ・・・あついっ・・・・・あついっ」

「?」

「あついよぉっ」

ミエミエの小芝居、チラ見されたけど「そうか」と言って何の疑問も抱いてない。

多分ユノさんはなんか変なもの食べたのかなって思ってる。

僕の大根演技は撃沈だ、終わった。

これだから先輩にいつも怒られるんだな。よくよく理解した。

「そうだな」 ひいてるひいてる。

あーーーもう嫌だ、こんな事しても恥ずかしいだけだ!!

すくっと立ちあがって心を決めた。

そう、僕は諦め方は潔い。

「・・・・・・なんだか疲れました、もう寝ましょ」

「そうか。俺は眠くない」

「じゃ先に寝る僕はベッド。ユノさんはテレビ観てるからソファ、この取り決めでいいですか」

「OK」

・・・・・・。

本当ーに僕に手を出す気無いんだな!

わっかりましたぁ、もう寝ますよ。

むくれた気持ちのまま、僕のベッドへの一歩目を踏み出した。


そしたら

本当に突然の事だった

突然すぎて何が起こったのか意味が分からなかったんだけど

ユノさんが、大笑い、し出した。


「ッーーーハハ!!アハハッ」

え?

「アハハ--!!」

バンバンと手を叩きながら大笑いしている

こんなユノさんを見たのは初めてで、

僕は完全に固まった。

「面白すぎ、涙でる、ハハッひ、ハハ」言いながらテーブルをバンバン叩いてる。

だ、誰ですかあなたは

「アハッハハ、もうたまんないね。アハハ」

だから本当に誰ですか

カチンコチンの僕の手首をゆっくりと握りしめ

「俺を誘惑したいんだろ?」

そう言って顔を寄せてくる。

がぶりと鼻を噛まれて「いてっ!!」目を大きく見開くと目の前には

大笑いして手を叩いていたユノさんは瞬く間に消え去り

代わりに現れた次の顔

「乗った」

と言って、僕の顎をゆっくりと親指で撫でる。


あぁユノさんって何て・・・・・・


見つめ続けていられなくて目を逸らした先の壁に見つけたものに

僕は一気に頭の中が氷点下まで下がった。

そんな・・・・・・そんな!!





それは絶対に絶対にユノさんに見せてはいけないもの



”ポンスニンの中に入る心得”の下手な字の自作ポスターだった。












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こんな所で終わりましたが明日はこちらをお休みして、Daydreamの拍手のお礼のお話をUPしたいと思います^^ 久しぶりのユノとチャンミンです。
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2018/07/10 (Tue) 18:57 | EDIT | REPLY |   
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2018/07/10 (Tue) 20:08 | EDIT | REPLY |   
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2018/07/11 (Wed) 08:50 | EDIT | REPLY |   

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